ことわざとは、日本古来からある言葉で、日常会話の中でも比較的よく使われることが多い言葉ですよね。
そんなことわざを小学生のうちから色々覚えておくと、テレビなどで聞く言葉の理解度が上がったり、中学校に上がってから楽をすることができます。
そこで、小学生または小学生のお子様をお持ちの保護者の方に、小学生のうちに覚えておきたい『ことわざ100選』をあいうえお順にてご紹介します。
あ行
1.頭隠して尻隠さず・・・悪事や欠点をすべて隠し通したと思っていても、実際にはその一部しか隠せていないことのたとえ。
2.暑さも寒さも彼岸まで ・・・夏の暑さや冬の寒さは、彼岸の頃には和らいで、過ごしやすくなるということ。
3.後は野となれ山となれ・・・ 目先の問題さえ片付けば、あとはどうなってもかまわない。なるようになれ、という無責任な態度。
4.虻蜂取らず・・・ 二つのものを両方手に入れようとして、どちらも取り逃すこと。欲張りすぎて失敗すること。
5.雨降って地固まる ・・・争いごとや悪いことが起こった後には、かえって物事がうまくいくこと。
6.案ずるより産むが易し ・・・やる前からあれこれと心配していた物事も、実際にやってみると、思っていたよりもたやすいものだということ。
7.石の上にも三年 ・・・つらく大変なことでも、我慢して続けていれば、いつかは成功する。
8.医者の不養生・・・人には立派なことを言っておきながら、自分はそれを実践していないことのたとえ。
9.急がば回れ ・・・危険な近道を通るより、遠回りでも確実な道を通る方が早く目的地に着く。
10. 一寸先は闇・・・将来のことは、ちょっとさきのことでも全くわからないということ。
11.一寸の虫にも五分の魂・・・小さくて弱い者にも相応の意地があるのだから、どんな相手であってもあなどってはいけない、ということ。
12.魚心あれば水心・・・相手が好意を示すのならば、自分もそれに応じて好意をもって対応しよう、ということ。
13.牛にひかれて善光寺参り・・・思わぬ偶然や他人の誘いで、良い結果を得たり、良いほうへ導かれること。
14.氏より育ち・・・家柄の良さなどよりも育った環境の方が、その人の人間性に大きく影響し、大切だということ。
15.馬の耳に念仏・・・人の意見や忠告を聞き流してしまい、何とも思わないことのたとえ。
16.海老で鯛を釣る・・・少しの元手や努力で、昔の恨みを晴らすことのたとえ。
17.縁の下の力持ち・・・人に知られないところで他人のために努力や苦労をすること。また、そのような人。
18.鬼に金棒・・・もともと強い存在が、何かを得ることでさらに強力になることのたとえ。
19.帯に短したすきに長し・・・物事が中途半端で何にも使えず、役に立たないこと。
20.溺れる者は藁をもつかむ・・・非常に困ったり苦しんだりしている人が、頼りなさそうにないものにもすがろうとすることのたとえ。
21.思い立ったが吉日・・・物事を始めようと決心したら、始める日を選ばずに、すぐに始めたほうが良いということ。
か行
22.蛙の子は蛙・・・平凡な親からは平凡な子どもしか生まれないということ。子どもの才能などは、結局は親に似るものだということ。
23.蛙の面に水・・・どんな目にあっても、何も感じていないかのように平気でいる様子。
24.火中の栗を拾う・・・自分の利益にならないのに、あえて他人のために危険なことをするたとえ。
25.勝って兜の緒を締めよ・・・たとえ物事が思い通りにうまくいっても、気を緩めてはいけないということ。
26.河童の川流れ・・・何かの名人であっても、油断したりして、時には失敗するということ。
27.壁に耳あり障子に目あり・・・隠し事はとにかく漏れやすいものだから、注意したほうがいいという戒め。
28.果報は寝て待て・・・運は人の力ではどうすることもできないので、焦らずに待っていた方が幸運はやってくるものだということ。
29.亀の甲より年の功・・・年長者が身に付けた長年の経験や豊富な知識は大事にするべきだということ。
30.聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥・・・知らないことを聞くことは、その時に恥をかくだけだが、知らないままだと一生恥ずかしい思いをすることになる。
31.雉も鳴かずば撃たれまい・・・鳴いたがために撃たれた雉のように、必要のないことをした結果、災難を招いてしまうこと。
32.九死に一生を得る・・・まず助からないだろうという危険な状態から何とか助かること。
33.木を見て森を見ず・・・物事の些細な事ばかり注意していると全体を見失うということ。
34.苦しいときの神頼み・・・信じていない神様や、あまり付き合いのない人などに、困った時だけ頼ろうとすること。
35.犬猿の仲・・・犬と猿のように、二者の仲がとても悪いことのたとえ。
36.光陰矢のごとし・・・月日がたつのがとても速いことのたとえ。また、時間を無駄にしてはいけないという戒め。
37.孝行のしたい時分に親は無し・・・親のありがたみが解るころには、すでに亡くなっているものだ。だから、親が元気なうちに孝行したほうが良い。
38.郷に入っては郷に従え・・・うまく世渡りするためには、その土地ごとの習慣に合わせて生活するのがよいということ。
39.弘法にも筆の誤り・・・どんなに優れた人物でも、失敗することはあるというたとえ。
40.紺屋の白袴・・・自分の技能は他人にばかり使っていて、自分の事には使われていないことのたとえ。
さ行
41.猿も木から落ちる・・・どんなに優れた人物でも、失敗することはあるというたとえ。
42.三人寄れば文殊の知恵・・・一人ではよい考えが浮かばない凡人でも、三人集まって考えれば、すばらしい知恵が浮かんでくるということ。
43.親しき仲にも礼儀あり ・・・どんなに親しい仲でも、遠慮がなくなるとケンカの原因になるから、それなりの礼儀を守って付き合うべきだ。
44.朱に交われば赤くなる・・・ 人は付き合う友人や周りの環境によって、良くも悪くもなるものだ。
45.知らぬが仏・・・知ったら腹が立つようなことでも、知らないままでいれば平気でいられるということ。
46.好きこそものの上手なれ・・・好きなことには自然とやる気がでてくるから、上手になるということ。
47.住めば都・・・不便な場所でも長く住めば慣れて、良いと思えるようになるということ。
48.急いては事を仕損じる・・・焦って事に当たると失敗しやすい。
49.善は急げ・・・良いと思ったことは、ためらわずに急いでやるべきだ。
た行
50.立つ鳥跡を濁さず・・・立ち去るときの後始末は、見苦しくないようにきちんとするべきだということ。
51.蓼食う虫も好き好き・・・ 辛い蓼を好む虫もいるように、人の好き嫌いはさまざまだということ。
52.棚からぼた餅・・・予想もしていなかった幸運が舞い込むことのたとえ。
53.旅の恥はかき捨て・・・ 旅先には自分を知る者がいないので、恥ずかしい行いも平気でしてしまう。
54.提灯に釣り鐘・・・形は似ているが実際は違いすぎて比較にならないこと。つり合いがとれないこと。
55. 塵も積もれば山となる・・・ 小さなことも続ければ大きなものとなる。だから小さなこともおろそかにするべきではない。
56.月とすっぽん・・・ 二つの物が、形は似ていても、比べられないくらいに差があることのたとえ。
57.角を矯めて牛を殺す・・・ 少しの欠点を直そうとしてやりすぎてしまい、かえって全体をだめにしてしまうこと。
58.鶴は千年、亀は万年・・・寿命が長くて、めでたいことのたとえ。
59.灯台下暗し・・・ 身近なことほど案外気づきにくいものだ。
60.時は金なり・・・ 時間はお金と同じように貴重なものだから、ムダに使ってはいけない。
61.取らぬ狸の皮算用・・・ まだ決まっていないことを当てにして、計画を立てたり、利益を考えたりすること。
62.どんぐりの背比べ・・・ どれも似たようなものばかりで、大した違いがないこと。
63.飛んで火にいる夏の虫・・・自分から進んで危険な目にあい、災難を招くこと。
64.鳶が鷹を生む・・・ 平凡な親が、才能ある優れた子どもを産むことのたとえ。
65.鳶に油揚げをさらわれる・・・ 大切なもの、または自分のものになると思ったものを、いきなり横からうばわれること。
な行
66.泣きっ面に蜂・・・不運なことの上に、さらに不運なことが続けておこること。
67.情けは人のためならず・・・ 人に親切にすると、巡り巡って自分にいい報いがかえってくるので、自分のためにもなるということ。
68.七転び八起き・・・ 何回失敗してもくじけずに、勇気を出して立ち上がること。
69.習うより慣れろ・・・ 物事は、人や本から教わるよりも、体験として実際に経験した方が身につくこと。
70.二階から目薬・・・思うようにならなくてもどかしいこと。全く効き目のないこと。
71.二兎を追うものは一兎をも得ず・・・ 欲張って一度に二つのことをしようとしても、結局どちらもうまくいかないということ。
72.糠に釘・・・手ごたえがなく効果もないこと。
73.濡れ手で粟・・・ ほとんど苦労せずに大もうけすることのたとえ。
74.猫に鰹節・・・油断できない状況。危険な状態。
75.能ある鷹は爪を隠す・・・ 実力や才能のある者ほど、それをむやみに見せびらかそうとはしない。
76.暖簾に腕押し・・・ 少しも手ごたえがないこと。
は行
77.花より団子・・・風流を楽しむより実益を取る方が良いというたとえ。見かけよりも実質を取ること。
78.早起きは三文の得・・・早起きをすると、健康に良かったり、仕事がはかどったりと、なにかと得をする。
79.人のうわさも七十五日・・・世間は忘れやすく、どんな噂も長続きはしない。
80.人のふり見てわがふり直せ・・・ 他人の行いを見て自分の行いを反省し、悪いところはなおしなさいということ。
81.念には念を入れよ・・・ 用心を重ねて、物事を慎重に行うことのたとえ。
82.人を見たら泥棒と思え・・・ 他人を簡単に信用してはいけない。まずは用心しろということ。
83.ひょうたんから駒が出る 思いがけないところから意外なものが出る、冗談が現実となる。
84.豚に真珠・・・価値のわからない人に貴重な品を与えても、何の役にも立たないことのたとえ。
85.下手の横好き・・・ 下手なくせに、そのことをするのが好きで熱中すること。
86.仏の顔も三度 ・・・どんなに温厚な人でも、何回もひどいことをされると、最後には怒りだすということ。
87.骨折り損のくたびれもうけ・・・ 苦労したのに成果が出ず、ムダに終わってしまうこと。
ま行
88.まかぬ種は生えぬ・・・ 結果があるからには必ず原因がある。努力なくして良い結果は出ないということ。
89.負けるが勝ち・・・ 争わずにあえて勝ちを譲ることで、一時的には負けていても結果的に有利になり、勝ちにつながるということ。
90.待てば海路の日和あり・・・ 悪い状況でも、あせらずに待っていれば、そのうち良いことがあるということ。
91.身から出たさび・・・ 自分がしたことが原因で災難にあうこと。
92.三つ子の魂百まで 幼いころの性格は、一生変わらないということ。
93.目の上のこぶ 自分よりも立場が上で、何かとじゃまで目障りな人のたとえ。
94.餅は餅屋・・・物事は専門家に任せるのが一番である。
や行
95.焼け石に水・・・努力や援助が少なくて、何の役にも立たないことのたとえ。
96.藪をつついて蛇を出す・・・ 余計なことをして、かえって損をしたり、災難にあったりすること。
ら行
97.類は友を呼ぶ・・・ 気の合う人や似ている人は、自然に集まって仲間になるものだということ。
98.論より証拠・・・議論するよりも証拠を示したほうが、物事がすっきり解決することができる。
わ行
99.渡る世間に鬼はない・・・ 世間には思いやりのない冷たい人だけでなく、困った時に助けてくれる親切な人もいるということ。
100.笑う門には福来る・・・ 笑いが絶えない家は、自然と幸せが訪れる。また、どんなに辛い時もくじけずに笑っていれば、幸せがやってくる。
最後に
いかがでしたか?
今回は「小学生のうちに覚えておきたい『ことわざ100選』」をご紹介しました。
ことわざを会話の中に入れることで、国語に対する自信も持てるようになり、周囲からも今までとは違った見方をされるかもしれませんね!
覚え方としては、カードなどを使用してご家族で「かるた」のようにして遊んでみてもよいでしょう♪
ぜひ参考にしてみてください。