慣用句とは、2語以上をつなげた意味のある言葉のことです。
日ごろの日常会話の中でも比較的よく出てくることが多いものを集めてみました。
小学生のうちに覚えておきたい『慣用句100選』をあいうえお順にてご紹介しますので、小学生のうちにここに紹介されている100個を完璧に覚えましょう。
あ行
1.足が出る・・・ 出費が収入を超え、赤字になる。
2.足が棒になる・・・ 長時間歩いたり立っていたりして、疲れて足がこわばる。
3.足を洗う・・・ 悪事をやめ、正しい生活に戻る。仕事をやめる。
4.味を占める・・・ 一度うまくいったことを忘れられず、次も同様に期待する。
5.足を運ぶ ・・・わざわざ出向く。
6.足を引っ張る・・・ 他人の成功や進歩に不利になるような行動をとる。
7.足を棒にする・・・ 歩きまわってひどく疲れる。
8.頭が痛い・・・ 心配事や問題に対し、苦しみ悩んでいる。
9.頭が下がる・・・ 心から尊敬、敬服する。
10.頭を抱える・・・ 悩み事、心配事などに考えがまとまらず、困り果てる。
11.油を売る・・・ 仕事中に無駄話をして怠ける。
12.油を絞る・・・ 過ちや失敗をひどく責め、きびしく叱る。
13.泡を食う・・・ ひどく驚き慌てる。
14.息の根を止める・・・ 殺す。
15.息を呑む・・・ 驚きで一瞬、息をすることも忘れる。
16.板につく・・・ 経験を重ね、態度や物腰が役割にしっくり合う。
17.馬が合う・・・ 互いの心がぴったりと合う。気が合う。
18.裏をかく ・・・相手の思惑とは反対のことをして、相手を出し抜く。
19.襟を正す・・・ 気持ちを引き締め、まじめに事にあたる。
20.大きな顔をする・・・ 分不相応に威張った態度をとる。悪事を働きながら平然としている。
21.お茶を濁す・・・ その場しのぎの行動でごまかしたり、とりつくろう。
か行
22.顔が立つ ・・・世間に対して、面目や体面を保つ。
23.顔が広い・・・ 知り合いが多い。多くの人と付き合いがある。
24.顔から火がでる・・・ 恥ずかしくて顔が赤くなる。
25.顔に泥を塗る・・・ 名誉を傷つけ、恥をかかせる。
26.兜を脱ぐ・・・ 相手に敵わないことを認め、降参する。
27.気が置けない・・・ 気遣い、遠慮なく心が許せる。
28.口が重い・・・ 口数が少ない。無口。言いたくない。
29.口が堅い・・・ 秘密を軽々しく他にもらさない。
30.口が軽い・・・ 秘密などを軽々しく話してしまう。
31.口が滑る ・・・言ってはいけないことをついうっかり話してしまう。
32.口を酸っぱくする・・・ 何度も繰り返し忠告する。
33.口を挟む・・・ 他人の会話に割り込んで話す。
34.口を割る・・・ 白状する。
35.首をかしげる・・・ 不思議や疑問に思う。
36.首をつっこむ・・・ 参加する。
37.首を長くする・・・ 期待して待ち望む。
38.けりをつける・・・決着をつけ、終わりにする。
39.心をくだく・・・ うまくいくように、いろいろと心配し、苦労する。
さ行
40.さじを投げる・・・ もうどうにもならないと見込み、あきらめる。
41.舌をまく・・・ 驚いて、もしくは感嘆して、言葉も出ない。
42.しのぎを削る・・・ 力を出し切って激しく戦う。
43.雀の涙 ・・・とても少ない。ごくわずか。
44.図に乗る・・・ 調子に乗る。
45.世話を焼く・・・ 進んで他人の手助けをする。
46.そりが合わない・・・ 性質や気が合わない。
た行
47.たかが知れる・・・ たいしたことはない。
48.たかをくくる・・・ たいしたことはないと見くびる。
49.手が空く・・・ 仕事が一段落し、時間ができる。
50.手が掛かる・・・ 世話が焼ける。手間がかかる。
51.手に余る・・・ 自分の能力を超えていて、どうにもならない。
52.手にいれる・・・ 自分のものにする。
53.手におえない・・・ もてあます。
54.手に付かない・・・ 他のことに気を取られて、すべきことに集中できない。
55.手を打つ・・・ 取引や交渉をまとめる。将来を予測し対策する。
56.手をかす・・・ 手伝う。
57.手を切る・・・ 関係を断ち切る。縁を切る。
58.手を抜く・・・ 手間を省き、いい加減な仕事をする。
な行
59.二の足を踏む・・・ 決心がつかず、ためらい、しりごみする。
60.喉から手が出る・・・ 欲しくてたまらないことのたとえ。
は行
61.歯が浮く・・・ 口先だけの軽々しい言葉を不快に感じる。
62.歯が立たない・・・ 自分の力をはるかに超えるほど強大で、まるで対抗することができない。
63.鼻が高い ・・・得意である。じまんである。
64.鼻であしらう・・・ 相手の言葉に取り合わず、ばかにして冷たい対応をする。
65.鼻に掛ける・・・ 得意がり自慢する。
66.鼻に付く・・・ 飽きて嫌になる。相手の言動をうっとうしく感じる。
67.鼻を折る ・・・自慢する人の気持ちをくじく。
68.歯に衣着せぬ・・・ 遠慮なく相手に思ったとおりのことを言う。
69.腹がすわる・・・ 物事に動じないこと。
70.腹を決める・・・ 覚悟を決める。決心する。
71.腹をさぐる・・・ 心の中を知ろうとする。
72.腹を割る・・・ 本心をすべてさらけ出し、打ち明ける。
73.日の目を見る ・・・今まで知られていなかったものが、ようやく世に認められる。
74.腑に落ちない・・・ 納得できない。合点がいかない。
75.へそを曲げる・・・ 機嫌を悪くして意地を張る。またわざと意地悪をする。
76.棒に振る・・・ めったにない機会を逃してしまったり、それまでの努力や苦労を無駄にしてしまう。
77.骨が折れる ・・・ある仕事に時間や手間、労力がかかって、困難であったり、苦労したりする。
ま行
78.水に流す・・・ 過去に起きたけんかやいやなことをあれこれ言わずに、なかったことにする。
79.水を打ったよう・・・ ある場所に大勢の人がいるときに、人々が物音を立てずに、場が静まり返る様子。
80.水を差す・・・ 物事がうまくいっているときに、それを邪魔するようなことを言う。
81.身にしみる・・・ ①心の底から深く感じられる。実感すること。②(秋の冷え込みなどが)強く感じられる。
82.耳が痛い・・・ 他人の言葉が自分の欠点や弱点を指摘していて、聞いていてつらい。
83.耳にたこができる・・・ 同じことをいやになるほど何度も聞かされる。
84.耳に挟む・・・ ちょっと聞く。
85.耳を傾ける・・・ 聞き逃しなどのないように注意して聞く。熱心に聴く。
86.耳を揃える・・・ お金や品物を、必要な分だけきっちりそろえて用意しておく。
87.虫がいい ・・・自分の都合ばかり考え、他のことを考えない。身勝手である。
88.虫が好かない ・・・理由は特にないのに、好きになれないこと。
89.虫の居所が悪い・・・ 機嫌が悪くて、普段は気にならないようなことでも腹が立つ。
90.目が利く・・・ 物の本当の価値や真贋(本物か偽物かどうか)を見分ける力をもっている。
91.目が高い・・・ 物の価値を見極める力を持っている。
92.目がない・・・ ①思わず夢中になってしまうほどに好きである。②物事の価値などを正しく判断する力がない。
93.目に余る・・・ 物事の程度がひどすぎて、無視できない。
94.目もくれない・・・ 何の興味も示さず、見向きもしない。
95.目を掛ける・・・ 気に入っている人などをとくにひいきしたり、世話したりする。
96.目を離す・・・ 油断したりして、注意して見ていたものから目をそらす。
97.目を丸くする・・・ 驚いて目を見開く。
や行
98.横車を押す・・・ 道理に合わないことを、力づくで押し通す。
わ行
99.わけはない・・・簡単である。
100.我を忘れる・・・ すっかり夢中になって、冷静に判断する力を失う。
最後に
いかがでしたか?
今回は「小学生のうちに覚えておきたい『慣用句100選』」をご紹介しました。
慣用句を会話の中に入れることで、国語に対する自信も持てるようになり、文章問題もお手の物ですね!
覚え方としては、カードなどを使用してご家族で「かるた」のようにして遊んでみてもよいでしょう♪
ぜひ参考にしてみてください。